リモート サーバー

リモート サーバーとは、1 つ以上の特定のサービスを処理する、別個の Spectrum™ Technology Platform サーバーのことです。サービス要求またはフローの実行によってメインの Spectrum™ Technology Platform サーバーに処理要求が入ると、そのサービスの処理がリモート サーバーにルーティングされます。

リモート サーバーは、ライセンス取得済みのモジュールが多数ある場合に便利です。リモート サーバーを使用するには、Spectrum™ Technology Platform を複数の異なるサーバーにインストールしたうえで、各サーバーに別々のモジュールをインストールします。その後、個々のサービスをリモート サーバーのうち 1 台で実行するように設定します。この方法には、次の利点があります。
  • パフォーマンスが向上します (特に Web サービスや API 呼び出し)。ジョブに関しては、パフォーマンスがある程度向上する可能性はありますが、ネットワークの向こう側にあるリモート サーバーにデータを送信するのにかかる時間によってパフォーマンスの向上が相殺される可能性もあります。
  • 他のモジュールの可用性に支障をきたすことなく、個々のモジュール上でデータベースの更新を実行できます。例えば、Universal Addressing モジュールの郵便データベースの更新が必要な場合、Universal Addressing モジュールを処理しているリモート サーバーを停止するだけで更新のインストールが可能であり、ほかのリモート サーバー上にあるその他のモジュールは使用可能な状態を維持できます。
  • 起動時間を短縮できます。1 台のサーバー上にすべてのモジュールがある場合は、そのサーバーの起動に長い時間がかかることがあります。それぞれのモジュールが別々のサーバー上にインストールされていると、各サーバーの起動時間が短くなります。


サービスをリモート サーバーにルーティングできるかどうかを確認するには、Management Console を開き、そのサービスをクリックして、[オプション] タブの下部にある [ルーティング] ボタンが有効になるかどうかを調べます。

リモート サーバーの一覧を表示するには、Management Console を開いて [リソース] > [リモート サーバー] に移動します。

データベース リソース ツールなど、特定のモジュールで展開されているツールは、そのモジュールがインストールされているサーバーでのみ使用できます。例えば、Enterprise Geocoding モジュールがリモート サーバーのみにインストールされている場合、データベース リソース ツールなどのツールは、ユーザがリモート サーバーにログインする場合のみ Management Console に表示されます。ローカル サーバー上の Management Console にログインしても、Enterprise Geocoding ツールは表示されません。