使用事例

pbKey には、以下のようなメリットがあります。
  • 人口統計、危険な場所への近接度、サービスの利用可能性、その他の特性情報など、住所についての追加の情報を提供する属性データを利用できます。
  • 顧客住所リストのデータを矛盾なく正確に管理する際の効率性を向上できます。
  • 顧客の住所と関連付けられた特定の属性に基づき製品やサービスの対象顧客の住所リストを生成できます。

以下では、さらに詳しく説明します。

住所データの GeoEnrichment

pbKey™ ユニーク ID は、住所ロケーションに属性データを追加するための Pitney Bowes GeoEnrichment データセットの検索キーとして使用できます。インストールする GeoEnrichment データセットによって、属性データには、不動産所有者、不動産、国勢調査、消費支出、顧客層、地域、消防および洪水対策、電気通信、ワイヤレス システムなどの情報が含まれる場合があります。これらのデータセットの中には、不動産所有者や不動産といったポイント位置固有のデータを返すものもあれば、山火事や洪水の発生地帯や、保険料適用区域を特定できる消防および洪水対策情報といったポリゴンベースのデータを返すものもあります。

ReversePBKeyLookup を使用した住所マスター データ管理 (Address Master Data Management)

最新の住所情報や正確な位置情報が使われるようにするために企業は顧客の住所リストに対して定期的にジオコーディングを実行します。多くの計算処理を要するこのプロセスには計算コストをかかりますが、同時に僅かであっても住所マッチングに対する変異を発見する可能性があります。一部の企業にとってこの変異はビジネスに不可欠な要素であるためそれを監視する必要があります。また、さまざまなビジネス機能の間で複数の住所データベースが使われるのはよくあることで、その場合、複数のシステムやデータベースの間で同じ住所を一貫した方法で表現する必要があります。ReversePBKeyLookup 機能では、住所ではなく pbKey™ ユニーク ID が入力に用いられるために住所のジオコーディングを繰り返し実行しなくてすみます。住所とともに緯度/経度座標が返されるからです。ReversePBKeyLookup の計算処理はかなり高速で、住所を用いる方法よりも低コストで同じ情報を取得できます。また、pbKey は永続性があるので、異なる住所にマッチングする危険もなくなります。

ReversePBKeyLookup を使用して GeoEnrichment データに基づき住所を特定する方法

GeoEnrichment モジュール製品はテキストベースのさまざまなデータ ファイルの集合体であり、そこに Master Location Dataset 内の個々の住所について各種の属性が記載されています。1 つ以上の GeoEnrichment データセットに含まれるこれらの属性を使うと、特定の属性で絞り込んだ製品やサービスに対応する顧客を特定できます。これらの製品では検索キーとして住所ではなく pbKey™ ユニーク ID を使用します。これにより、1 つ以上の GeoEnrichment データセットに含まれる属性を検討する必要がある場合、複数のデータセットの間で顧客を簡単にリンクできます。例えば、Ground View Family Demographics Fabric を Property Attribute Fabric と組み合わせて使えば、大きな家に住む家族構成 4 人以上の若い世帯といった条件でレコードを検索する pbKey のリストを生成できるでしょう。目的の属性を持つレコードを特定した後、ReversePBKeyLookup により、それらのレコードの pbKey を用いて該当する顧客の住所や位置情報を取得することができます。