初めてのデータフロー (サービス)

このトピックでは、API または Web サービス呼び出しからデータを受け取り、API または Web サービスを介して応答を返す簡単なデータフローを作成します。このデータフローはSpectrum™ Technology Platformサーバーにサービスとしてエクスポーズされるもので、「サービス」データフローです(データフローのもう 1 つの主要タイプは、バッチ処理を実行し、ファイルまたはデータベースからデータを読み込み、データを処理し、出力をファイルまたはデータベースに書き込む「ジョブ」です)。

  1. [スタート] > [すべてのプログラム] > [Pitney Bowes] > [Spectrum™ Technology Platform] > [クライアント ツール] > [Enterprise Designer] の順に選択します。
  2. [ファイル] > [新規作成] > [データフロー] > [サービス] の順に選択します。
  3. これでデータフローの作成を開始する準備ができました。最初のステップは、データフローへの入力を定義することです。このデータフローは、FirstName と LastName の 2 つのフィールドを入力として受け取ります。
    1. Input ステージをパレットからキャンバスにドラッグします。



    2. キャンバス上の Input ステージをダブルクリックします。
    3. [追加] をクリックし、もう一度 [追加] をクリックします。
    4. [フィールド名] フィールドで、「FirstName」と入力します。
    5. [OK] をクリックし、もう一度 [OK] をクリックします。
    6. [追加] をクリックし、もう一度 [追加] をクリックします。
    7. [フィールド名] フィールドで、「LastName」と入力します。
    8. [OK] をクリックし、もう一度 [OK] をクリックします。
    9. データフロー入力の定義が完了しました。[OK] をクリックします。
  4. 次に、[FirstName] フィールドと [LastName] フィールドのデータの大文字小文字をすべて大文字に変更するためのステージを追加します。
    1. Transformer ステージをパレットからキャンバスにドラッグします。
    2. Input ステージの右側 (出力ポート) にある黒い三角形をクリックし、キャンバス上の Transformer ステージの左側にドラッグして、Input ステージと Transformer ステージを接続するチャネルを作成します。

      データフローは次のようになっているはずです。

    3. [Transformer] ステージをダブルクリックします。
    4. [追加] をクリックします。
    5. 左側のツリーの [書式設定] の下にある [大文字小文字] をクリックします。
    6. [フィールド] フィールドで、[FirstName] を選択します。[大文字] が選択されている状態のままにします。
    7. [追加] をクリックします。
    8. [フィールド] フィールドで、[LastName] を選択します。[大文字] が選択されている状態のままにします。
    9. [追加] をクリックします。
    10. [閉じる] をクリックします。
    11. [FirstName] フィールドと [LastName] フィールドの値を大文字に変更するように、Transformer ステージの設定が完了しました。[OK] をクリックします。
  5. 最後に、データフローの出力を定義します。このデータフローは、出力として [FirstName] フィールドと [LastName] フィールドを返します。
    1. Output ステージをキャンバス上にドラッグします。
    2. Transformer ステージの右側にある黒い三角形をクリックし、キャンバス上の Output ステージの左側にドラッグします。

      データフローは次のようになっているはずです。

    3. キャンバス上の Output ステージをダブルクリックします。
    4. [エクスポーズ] ボックスをオンにします。[FirstName] と [LastName] の横のチェック ボックスがオンになっているはずです。
    5. [OK] をクリックします。
  6. Enterprise Designer で、[ファイル] > [保存] の順に選択します。
  7. データフローに「MyFirstDataflow-Service」という名前を付けて、[OK] をクリックします。
  8. [ファイル] > [エクスポーズ/アンエクスポーズして保存] の順に選択します。これによってデータフローがエクスポーズされ、サーバー上でサービスとして利用できるようになります。
  9. このサービスをテストするには、次の手順を実行します。
    1. Web ブラウザで次の URL に移動することにより、Management Console を開きます。

      http://server:port/managementconsole

      ここで server は、 Spectrum™ Technology Platform サーバーの名前または IP アドレスで、 portSpectrum™ Technology Platformが使用する HTTP ポートです。デフォルトの HTTP ポートは 8080 です。

    2. [サービス] > [他のサービス] に移動します。
    3. サービスのリストで、MyFirstDataflow-Service の横にあるチェック ボックスをオンにし、[編集] ボタン をクリックします。
    4. [FirstName] フィールドにすべて小文字で名前を入力します。
    5. [LastName] フィールドにすべて小文字で名前を入力します。
    6. [プレビューを実行] をクリックします。

      データフローの Transformer ステージで指定したとおり、名前のフィールドがすべて大文字になったことを確認できます。

おめでとうございます。初めてのサービス データフローの設計と実行が完了しました。このサービスはサーバー上で利用できるようになり、API または Web サービス呼び出しを介してアクセス可能です。このサービスの SOAP エンドポイントのリソース URL:

http://<ServerName>:<Port>/soap/MyFirstDataflow-Service

このサービスの REST エンドポイントのリソース URL:

http://<ServerName>:<Port>/rest/MyFirstDataflow-Service