フラット データと階層データ
Spectrum™ Technology Platform は、フラット データと階層データをサポートしています。一般に、データフローの入力および出力としては、フラット データと階層データのどちらも使うことができます。多くはありませんが、Enterprise Routing モジュールのいくつかのステージで、データを階層的な形式にする必要があります。
フラット データ
フラット データは、1 行に 1 つのレコードと、各レコードのフィールドで構成されます。フィールドは特殊文字で区切るか、行に対して定義された位置に配置します。例えば、カンマ区切りフィールドを持つフラット データを以下に示します。
Sam,43,United States
Jeff,32,Canada
Mary,61,Ireland
フラット データをデータフローに読み込むには、Read from File、Read from DB、Input のいずれかのステージを使います。フラット データをデータフローから書き出して出力するには、Write to File、Write to DB、Output のいずれかのステージを使います。
階層データ
階層データは、親/子の関連性を持つデータ要素から構成される木のような構造です。Spectrum™ Technology Platform では、階層データの読み書きは、XML および Variable Format File 形式で行えます。例えば、次に示すのは XML 形式の階層データです。
<customers>
<customer>
<name>Sam</name>
<age>43</age>
<country>United States</country>
</customer>
<customer>
<name>Jeff</name>
<age>32</age>
<country>Canada</country>
</customer>
<customer>
<name>Mary</name>
<age>61</age>
<country>Ireland</country>
</customer>
</customers>
この例は、<customer>
が 1 つのレコードを表し、各レコードが単純 XML 要素 (<name>
、<age>
、および <country>
) で構成される構造を示しています。
データの変換
多くの場合、フラット データから階層データ、または階層データからフラット データに変換する必要があります。例えば、データ フロー入力が階層形式で、そのデータ フローをフラット データとして出力する場合などです。特定のステージ (特に Location Intelligence モジュールのステージ) 用にフラット入力データを階層データに変換してから、出力用としてデータをフラット データに再変換する必要がある場合などもあります。
フラット データを階層データに変換するには、次の方法があります。
- プロセス リスト ツール
- データフローの Aggregator ステージ
階層データをフラット データに変換するには、Splitter ステージを使います。