形式に誤りのあるレコードとは、Spectrum™ Technology Platform がパースできないレコードのことです。Spectrum™ Technology Platform は、形式に誤りのあるレコードを検出すると、次の 1 つ以上の処理を行います。
- ジョブを停止する
- 処理を続行する
- 不正なレコードが一定の数だけ検出されるまで処理を続行する
- 不正なレコードを (オプションのシンク ステージによって) ログ ファイルに書き出して処理を続行する
注: 形式に誤りのあるレコードに対する機能は、サーバー上にあるファイルを読み込み、ソートが設定されていないソースに対してのみ適用されます。ソースにリモート ファイルが設定されているか、ソート フィールドが設定されている場合は、形式に誤りのあるレコードが検出されると、形式に誤りのあるレコードに対する設定に関わらず、ジョブは終了します。
形式に誤りのあるレコードを管理するには
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Enterprise Designer でジョブを開きます。
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形式に誤りのあるレコード シンクをデータフローに追加します。
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入力ファイルおよびソース ステージを定義し、データフローにサービスおよびサブフローを追加することにより、ジョブを作成します。
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以下のいずれかの方法を実行します。
- データフローのソース ステージのオプションの出力ポートに、シンク ステージを接続します。オプションのポートとは、ソース ステージの黒い出力ポートのすぐ下にある白抜きの出力ポートのことです。このポート上にマウスを合わせると、"error_port" と記されたツール チップが表示されます。形式に誤りのあるレコードは、このシンクに書き出されます。
- データフローのソース ステージのオプションの出力ポートに何も接続しません。この場合、Spectrum™ Technology Platform は形式に誤りのあるレコードを無視します。
完成したデータフローは次のようになります。
ジョブを実行すると、[実行履歴] にはジョブの実行中に検出された形式に誤りのあるレコードの数を示す列が表示されます。
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デフォルトでは、Spectrum™ Technology Platform は形式に誤りのあるレコードを検出するとジョブを終了します。このデフォルトの動作は、Management Console で変更できます。システムのデフォルトの動作にかかわらず、ジョブのデフォルトの動作を以下の手順でオーバーライドすることができます。
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Enterprise Designer でジョブを開きます。
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開いているジョブ内で、 を選択します。
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[形式に誤りのあるレコードでジョブを停止しない] を選択するか、または [形式に誤りのあるレコードを次の個数検出した時点でジョブを停止] を選択して、ジョブを停止するまでに検出してもよい形式に誤りのあるレコードの数を入力します。