リモート コンポーネントのオプションの設定
リモート コンポーネントは、住所検証、ジオコーディング、税務管轄区域の割り当てなど特定の処理機能を実行する基盤となるエンジンです。一部のリモート コンポーネントは、パフォーマンスを最大化するよう設定できます。例えば、メモリ内にキャッシュする参照データの量や、入力データを参照データとマッチングする方法を制御するオプションを持つリモート コンポーネントがあります。
各リモート コンポーネントは独自の JVM 内に展開されます。つまり、JVM の構成は、サーバー自体とは独立して、リモート コンポーネントごとに行うことができ、メモリの柔軟な割り当てや、リモート コンポーネントの特性に基づいたパフォーマンスの調整が可能です。
リモート コンポーネントのオプションは、そのコンポーネントを使用するステージだけでなく、コンポーネントのすべてのインスタンスに影響を与えます。これは、設計時および実行時に変更可能なステージのオプションと異なる点です。
Universal Addressing モジュール コンポーネントの設定
米国住所に対しては、メモリにキャッシュする参照データを制御する、いくつかのオプションがあります。これらのオプションは、設定ファイル server/modules/c1p/java.properties で設定されます。
- DpvMemoryModel: メモリにキャッシュする DPV ファイルを制御します
- LacsLinkMemoryModel: メモリにキャッシュする LACSLink ファイルを制御します
- SuiteLinkMemoryModel: メモリにキャッシュする SuiteLink ファイルを制御します
これらのオプションのさまざまな値の詳細については、java.properties 設定ファイルを参照してください。
Enterprise Geocoding モジュール コンポーネントの設定
Enterprise Geocoding モジュールには、米国ジオコーディングのパフォーマンスに影響を与えるいくつかのオプションがあります。これらのオプションは、設定ファイル server/modules/geostan/java.properties にあります。その中で、特に興味深いオプションは次のとおりです。
- egm.us.multimatch.max.records: 返されるマッチ結果 (一致する可能性のあるもの) の最大数を指定します。この数値を小さくするとパフォーマンスは向上しますが、マッチ数は少なくなります。
- egm.us.multimatch.max.processing: 実行する検索の数を指定します。この数値を小さくするとパフォーマンスは向上しますが、マッチ数は少なくなります。
- FileMemoryLimit: 最初にメモリにロードする参照データの量を制御します。