Spectrum データベースのインストール

Spectrum データベースには、信頼できるデータ プロバイダから提供され、データの拡張と検証に使用される参照データが格納されています。例えば、住所検証を行うために、Spectrum™ Technology Platform では郵便当局による正式な住所データを使用して、ユーザの住所を正式な住所と照合します。Spectrum データベースを利用する処理には、他にもジオコーディング、Point in Polygon や Travel Directions などのロケーション インテリジェンス機能、特定の住所に対する税務管轄区域の割り当てなどがあります。

弊社では Spectrum データベースを定期的に更新し、サードパーティ データ プロバイダからの最新データをユーザに提供します。データベースの更新は、ソフトウェアのアップデートとは独立して行われ、四半期ごとの場合もあれば、毎月行われる場合もあります。データベースが更新された場合は、更新されたデータベースをダウンロードするためのリンクを含む電子メールによって、ユーザへの通知が行われます。提供されている最も正確なデータを使用するために、できる限り早くこれをインストールすることをお勧めします。

Spectrum™ Technology Platform バージョン 12.1 から、一部のデータベースが、簡易化されたインストールおよび設定プロセスをサポートするように変更されました。これには、Enterprise Geocoding モジュールGlobal Geocoding モジュール、および Global Address モジュールで利用される国際データが含まれます。詳細については、以下のトピックを参照してください。

  1. リリースの通知またはウェルカム メールに記載されているリンクを使用して、Pitney Bowes eStore からライセンス済みの SPD ファイルをダウンロードします。
  2. .spd ファイルを次の場所に配置します。

    SpectrumLocation/server/app/dataimport

SPD ファイルは次の場所に自動的に抽出されます。

SpectrumLocation/server/app/repository/datastorage

datastorage フォルダに抽出されデータベースは、インストールされ、Management Console または管理ユーティリティを使用してデータベース リソースとして定義できます。これらのツールの詳細については、『管理ガイド』を参照してください。

必要に応じて、Spectrum データベースのインストール処理を次のように変更できます。

  • データをインポートするディレクトリの場所を変更するには、<SpectrumLocation>/server/app/conf/dataimportdirectories.properties ファイルの platform プロパティを変更します。
  • データを格納するフォルダの場所を変更するには、<SpectrumLocation>/server/app/conf/spectrum-container.properties ファイルの Data Manager 設定セクションにある spectrum.data.manager.storage.directory プロパティを変更します。ストレージ フォルダは、Spectrum のアンインストール時に削除されないよう、Spectrum の外側に作成することを検討してください。
  • デフォルトでは、SPD ファイルの展開後や Spectrum のアンインストール時に SPD ファイルは削除されます。ただし、<SpectrumLocation>/server/app/conf/spectrum-container.properties ファイルの Data Manager 設定セクションにある spectrum.data.manager.archive.data プロパティを "true" に設定することによって、SPD ファイルをアーカイブすることができます。
  • プロパティ ファイルを変更した場合は、Spectrum サーバーを停止して再起動する必要があります。