実行履歴の完全削除

たくさんのフローや、頻繁に使用されるサービスがある場合、Management Console の実行履歴がかなりの大きさになることがあります。ここでは、古いレコードを実行履歴から削除する手順について説明します。構成データベースのサイズを縮小するために、古いレコードを完全に削除することができます。新しいバージョンにアップグレードする前にレコードを完全に削除すると、Spectrum™ Technology Platform のアップグレードにかかる時間を短縮できます。

  1. Web ブラウザを開いて に移動します。http://server:port/jmx-console

    WHERE:

    server は、Spectrum™ Technology Platform サーバーの IP アドレスまたはホスト名です。

    port は、Spectrum™ Technology Platform が使用する HTTP ポートです。デフォルト値は 8080 です。

  2. Domain: com.pb.spectrum.platform.config の下で、com.pb.spectrum.platform.config:manager=ArchiveTransactionManager をクリックします。
  3. (オプション) 完全削除する履歴のアーカイブを保存する場合は、アーカイブを保存するパスを ArchiveDirectory フィールドに指定し、set をクリックします。続いて、ArchiveEnabledtrue に設定して、set をクリックします。
  4. ArchiveRetain フィールドに、何日分のレコードを履歴に残すかを指定し、set をクリックします。例えば、45 と入力すると、45 日間の履歴レコードが保持され、46 日以上前のレコードは完全に削除されます。何日分のレコードが残せるかを判断するには、Enterprise Designer でジョブとプロセス フローの履歴を表示して、レコード数が 10 万件を超える時点を確認します。
  5. (オプション) 完全削除を定期的に実行する場合は、Cron 式を使って CronExpression フィールドにスケジュールを入力します。

    cron 式は、スペースで区切られた 6 つの値で構成されます。オプションとして、第 7 の値を指定できます。

    • 時間
    • 月の日数
    • 曜日
    • 年 (オプション)

    例えば、次の式は毎週日曜日の午前 0 時にフローとトランザクションの履歴を完全に削除します。

    0 0 0 ? * SUN

    cron 式の詳細については、quartz-scheduler.org/documentation を参照してください。

    cron 式を指定した後、CronExpression フィールドの横の set ボタンをクリックし、PurgeEnabledtrue に設定し、PurgeEnabled フィールドの横の set ボタンをクリックします。

    注: アップグレード処理にかかる時間を短縮するために履歴を一度だけ完全に削除する場合は、完全削除をスケジュールする必要はありません。
  6. (オプション) 完全削除後の履歴に残すレコードの最大数を設定したければ、MaxHistoryRecordCount フィールドで最大レコード数を指定します。これが役に立つのは、毎日大量の履歴レコードが発生し、以前のレコードを ArchiveRetain フィールドの値に基づいて完全削除しても思ったほど実行履歴のサイズが減らないときです。以前のレコードを ArchiveRetain フィールドの値に基づいて完全削除した後、レコード数が MaxHistoryRecordCount フィールドの値と等しくなるまで残りのレコードが追加的に削除されます。履歴レコードの最大数を指定したくなければ、-1 を指定します。
    注: MaxHistoryRecordCount で指定する上限はプロセス フローおよびジョブの上限としてそれぞれ別々に設定されます。例えば、5000 を指定した場合、プロセス フローの履歴レコードの最大数が 5,000、ジョブの履歴レコードの最大数が 5,000 と設定され、合計の最大レコード数は 10,000 になります。
  7. PurgeOperation フィールドの値は、ALL のままにします。
  8. 完全削除を実行するには、Invoke をクリックします。

これでフローと実行履歴が完全に削除され、構成データベースのサイズが小さくなります。