結果コード

これらの出力フィールドには、検証処理の結果に関する情報が格納されます。

表 1. 結果コード

フィールド名

結果コード

AddressType

米国とカナダの住所の場合のみ、AddressType フィールドは住所のタイプを示します。次のいずれかです。

F
住所の妥当性が確認され社名まで修正されました。
B
住所の妥当性が確認され建物名まで修正されました。
G
住所は局留めの住所です。
H
住所の妥当性が確認され高層のデフォルトまで修正されました。
L
住所は、Large Volume Receiver (LVR) です。
M
住所は、軍施設の住所です。
P
住所の妥当性が確認され私書箱まで修正されました。
R
住所の妥当性が確認され地方配送路まで修正されました。
S
住所の妥当性が確認されストリートの住所まで修正されました。
U
タイプが不明なために住所を検証/修正できませんでした。
Confidence

返された住所に割り当てられた確信レベル。範囲は 0 ~ 100 です。0 は失敗を表し、100 はマッチ結果が正しいことに対する確信レベルが非常に高いことを表します。

CountOverflow

候補住所数が返される数より多いかどうかを示します。次のいずれかです。

はい
他の候補住所があります。他の候補を取得するには、 MaximumResults の値を増やします。
いいえ
いいえ、これ以外の候補はありません。
ElementInputStatus

ElementInputStatus は入力要素を参照データに対してマッチングした際の要素ごとの情報を提供します。このフィールドの値は、バッチとパースのどちらのモードを使用するかによって変わります。このフィールドの値については、ElementInputStatus、 ElementResultStatus、および ElementRelevance の解釈を参照してください。

ElementRelevance その土地の郵便当局の基準から基準から判断して、実際にどの住所要素が関連しているかを示します。このフィールドの値については、ElementInputStatus、 ElementResultStatus、および ElementRelevance の解釈を参照してください。
ElementResultStatus ElementResultStatus は、出力フィールドが入力フィールドから変更されているか、またどのように変わっているかを示すことによって、結果を ProcessStatus フィールドよりも詳細に分類します。このフィールドの値については、ElementInputStatus、 ElementResultStatus、および ElementRelevance の解釈を参照してください。
MailabilityScore

郵便が住所にどの程度確実に配達されるかの予測を示します。次のいずれかです。

5
確実に配達される
4
ほぼ確実に配達される
3
おそらく配達される
2
五分五分
1
配達されない可能性が高い
0
配達されない
ModeUsed 使用された処理モードを示します。処理モードは、 Process.Mode オプションで指定します。モードの説明については、プロセス オプションを参照してください。
MultimatchCount 住所が参照データ内の複数の候補住所と一致した場合、このフィールドには一致した候補の数が含まれます。
ProcessStatus

出力の品質に関する一般的な記述が含まれます。出力の品質について、詳しくは ElementResultStatus フィールドを参照してください。

次のいずれかです。

V4
検証済み。正しい入力データです。すべての要素がチェックされ、入力データが完全に一致しました。
V3
検証済み。入力されたデータは正しいものですが、一部またはすべての要素が正規化されたか、あるいは入力データに旧式の名前または外名 (エクソニム) が含まれます。
V2
検証済み。正しい入力データですが、一部の要素について、参照データが完全でないために検証できていません。
V1
検証済み。正しい入力データですが、ユーザによる正規化によって、正しく配達される可能性が損なわれています(たとえば選択された郵便番号の長さが短すぎるなど、ユーザによって要素の正規化が正しく行われていない)。検証によってセットされません。
C4
修正済み。すべての要素がチェック済みです。
C3
修正済みですが、一部の要素をチェックできませんでした。
C2
修正済みですが、配達のステータスがわかりません (参照データがありません)。
C1
修正済みですが、ユーザによる正規化が正しくなかったため、配達のステータスがわかりません。検証によってセットされません。
I4
データを完全には修正できませんでしたが、かなりの確率で正しく配達されます。単一の一致が見つかりました (例えば HNO は誤りだが、参照データに HNO が 1 件だけ見つかるような場合)。
I3
データを完全には修正できませんでしたが、かなりの確率で正しく配達されます。複数の一致が見つかりました (例えば HNO は誤りだが、参照データに複数の HNO が見つかるような場合)。
I2
データを修正できませんでしたが、この住所で正しく配達される可能性がわずかにあります。
I1
データを修正することができず、正しく配達される可能性もほとんどありません。
RA
国が強制国の設定から認識されました。
R9
国が DefaultCountryISO3 の設定から認識されました。
R8
国が名前からエラーなしで認識されました。
R7
国が名前からエラー付きで認識されました。
R6
国が地域から認識されました。
R5
国が省から認識されました。
R4
国が主要な都市から認識されました。
R3
国がフォーマットから認識されました。
R2
国がスクリプトから認識されました。
R1
国が認識されませんでした。複数の一致が見つかりました。
R0
国が認識されませんでした。
S4
完全にパースされました。
S3
パースされ、複数の結果が得られました。
S2
パースされ、エラーが発生しました。要素の位置が変わっています。
S1
パース エラー。入力フォーマットが一致しません。
N1
バリデーション エラー: 国が認識されなかったため、検証が実行されませんでした。
N2
バリデーション エラー: 必要な参照データベースを使用できないため、検証が実行されませんでした。
N3
バリデーション エラー: 国をロック解除できなかったため、検証が実行されませんでした。
N4
バリデーション エラー: 参照データベースが破損しているか、フォーマットが正しくないため、検証が実行されませんでした。
N5
バリデーション エラー: 参照データベースが古すぎるため、検証が実行されませんでした。
N6
バリデーション エラー: 入力データが十分でないため、検証が実行されませんでした。
Q3
高速実行ステータス: 提案 (完全な住所) を利用可能です。
Q2
高速実行ステータス: 完全な住所が提案されましたが、入力データの要素と組み合わせられています (追加または削除)。
Q1
高速実行ステータス: 提案された住所は完全ではありません (情報を追加してください)。
Q0
高速実行ステータス: 十分でない情報から提案が生成されました。
Status

処理試行が成功したか失敗したかをレポートします。

NULL
成功
F
失敗
Status.Code 失敗したものがあれば、その理由を示します。
Status.Description 失敗したものがあれば、その理由を説明する記述が入ります。

ElementInputStatus、 ElementResultStatus、および ElementRelevance の解釈

ElementInputStatus、ElementResultStatus、および ElementRelevance の出力フィールドには、検証操作の結果を詳細に示す一連の数字が含まれます。ElementInputStatus にはパーシング操作に関するいくつかの情報が含まれます。

ElementInputStatus の値は以下のようになります。

44606040600000000060

ElementResultStatus の値は以下のようになります。

88F0F870F00000000040

ElementRelevance の値は以下のようになります。

11101010100000000000

これらのフィールドの値について理解するためには、各ポジションの数字がどの要素を表すか、および各ポジションの値の意味を知る必要があります。たとえば、先頭の数字は PostalCode.Base 出力フィールドの結果を示します。以下に各ポジションの意味を一覧で示します。

  • ポジション 1—PostalCode.Base
  • ポジション 2—PostalCode.AddOn
  • ポジション 3—City
  • ポジション 4—Locality および Suburb
  • ポジション 5—StateProvice
  • ポジション 6—County
  • ポジション 7—StreetName
  • ポジション 8—SecondaryStreet
  • ポジション 9—HouseNumber
  • ポジション 10—Number レベル 1
  • ポジション 11—POBox
  • ポジション 12—Delivery サービス レベル 1
  • ポジション 13—Building レベル 0
  • ポジション 14—BuildingName
  • ポジション 15—Sub building レベル 0
  • ポジション 16—Floor and Room
  • ポジション 17—FirmName
  • ポジション 18—Organization レベル 1
  • ポジション 19—Country
  • ポジション 20—Territory
ElementInputStatus の場合、検証の値として以下のいずれかが入ります。
  • 0—空
  • 1—見つからない
  • 2—チェックなし (参照データなし)
  • 3—誤り - 検証によってのみセット。参照データベースによれば、Number または DeliveryService のいずれかの数が正しい範囲内にない。入力はコピーされ、バッチモードでは修正されていない。インタラクティブ モードと FastCompletion では、提案が提供されている
  • 4—この要素内でエラーありで一致
  • 5—変更ありで一致 (挿入または削除)。例:
    • パーシング: "MainSt 1" の家番号を分割するなど
    • バリデーション: 外名 (エクソニム) が入力された場合に置換したり、フィールドのサイズを超えて入力され、国の参照データベースによって無効とされたデータを短くしたなど
  • 6—エラーなしで一致
ElementInputStatus の場合、パーシングの値には以下のいずれかが入ります。
  • 0—空
  • 1—要素の位置を変更する必要があった
  • 2—一致したが、正規化する必要があった
  • 3—一致した
ElementRelevance の場合、パーシングの値には以下のいずれかが入ります。
  • 0—空
  • 1—要素の位置を変更する必要があった
  • 2—一致したが、正規化する必要があった
  • 3—一致した
ElementResultStatus の場合、(国を除くすべての住所要素に対して) 以下のいずれかの値が入ります。
  • 0—空
  • 1—検証されず、変更されていない。元のデータがコピーされている
  • 2—検証されなかったが正規化された
  • 3—検証されたが、入力が無効 (データベースによれば、数値が正しい範囲内にない) であるため変更されなかった入力がコピーされ、修正されていない (このステータス値はバッチ モードでのみセットされる)
  • 4—検証されたが、参照データが見つからないため変更されていない
  • 5—検証されたが、複数の一致が見つかったため変更されていない。バッチ モードでのみセットされる。そうでない場合、入力を置換する複数の提案が修正済みとしてマークされる (ステータス値 7)
  • 6—検証され、入力値の除外という変更が行われている
  • 7—検証され、参照データに基づく修正という変更が行われている
  • 8—検証され、参照データに基づく値の追加という変更が行われている
  • 9—検証され、変更はされていないが、配達ステータスがわからない (例えば、DPV の値で、指定の数値範囲が参照データと部分的にしか一致せず正しくないなど)
  • C—検証され、妥当性確認済みだが名前が旧式であるため変更されている
  • D—検証され、妥当性確認済みだが外名から公式の名前に変更されている
  • E—検証され、妥当性確認済みだが大文字と小文字の区別、または言語に基づく正規化のため変更されている。入力が別の言語と完全に一致する場合に、検証でのみこのステータスがセットされる
  • F—検証され、妥当性確認済みで、完全に一致したため変更されなかった
国 (ポジション 19 と 20) に関しては、以下のいずれかの値が入ります。
  • 0—空
  • 1—国が認識されない
  • 4—国が DefaultCountryISO3 の設定から認識された
  • 5—国が認識されない。複数の一致が見つかった
  • 6—国がスクリプトから認識された
  • 7—国がフォーマットから認識された
  • 8—国が主要な都市から認識された
  • 9—国が省から認識された
  • C—国が地域から認識された
  • D—国がエラーありで名前から認識された
  • E—国が名前からエラーなしで認識された
  • F—国が ForceCountryISO3 の設定から認識された