Universal Addressing データベース

Universal Addressing モジュールは、いくつかの必須データベースとオプション データベースを使用します。これらのデータベースは Spectrum™ Technology Platform サーバーにインストールされます。一部のデータベースは、Pitney Bowes が提供するサブスクリプションによって利用可能で、月に 1 回、または年に 4 回更新されます。その他のデータベースは、USPS® がライセンス提供しています。次の表に、Universal Addressing データベースの一覧を示します。

表 1. Universal Addressing モジュールのデータベース

データベース名とその説明

必須またはオプションの区別

提供元

米国郵便データベース

米国郵便データベースは、Pitney Bowes 独自のフォーマットで提供されています。米国内のすべての家番号範囲が含まれており、月に 1 回更新されます。このデータベース ファイルには、次の情報が含まれています。

  • ZIP + 4® Code
  • 正規化済みの住所要素
  • 都市および州の情報

米国郵便データベースには、Enhanced Street Matching (ESM) および All Street Matching (ASM) の実行に必要なデータも含まれています。ESM および ASM は、通常の住所検証プロセスでマッチしなかった任意の入力住所に対して、追加のマッチング ロジックを適用します。

米国の処理を有効にする

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)

カナダ郵便データベース

カナダ郵便データベースは、Pitney Bowes 独自のフォーマットです。このデータベース ファイルには、次の情報が含まれています。

  • 郵便番号
  • 正規化済みの住所要素
  • 自治体および州の情報

カナダ住所処理に必須

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)

オーストラリア郵便公社の郵便住所ファイル データベース

郵便住所ファイルは、オーストラリア郵便公社の Address Matching Approval System (AMAS) プログラムに含まれています。このデータベース ファイルには、次の情報が含まれています。

  • 郵便番号
  • 正規化済みの住所要素

オーストラリア住所処理に必須

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)

国際郵便データベース

国際郵便データベースは、世界各地の郵便住所データの集まりです。各国のデータは、提供されているデータのレベルに応じて分類されています。カテゴリは次のとおりです。

  • カテゴリ A — 住所の郵便番号、都市名、州/郡名、ストリートの住所要素、および国名の検証と修正が可能です。
  • カテゴリ B — 住所の郵便番号、都市名、州/郡名、および国名の検証と修正が可能です。ストリートの住所要素の検証または修正はサポートしません。
  • カテゴリ C — 国名の検証および修正と、郵便番号の書式の検証が可能です。

国際住所処理に必須

Pitney Bowesサブスクリプション (年 4 回更新)

DPV® データベース

Delivery Point Validation Database は、米国の郵送先住所の妥当性をチェックするために使用できます。DPV データベースにより、米国郵便データベースによる郵便住所の検証能力を高めることができます。

注: DPV データベースには、Commercial Mail Receiving Agency (CMRA: 民間私書箱) の処理に必要なデータも含まれています。

米国郵便データベースの新しいエディションが提供される度に、DPV データベースの対応するエディションが提供されます。USPS ライセンスでは、有効期限を過ぎても米国郵便データベースを使用することを許可しますが (一部制約があります)、DPV データベースの有効期限後に、DPV 検索を実行することはできません。

USPS ライセンスでは、DPV データを、住所または住所一覧の作成に使用することを禁じています。住所一覧の作成を防止するために、DPV Database には「誤検出レコード」が含まれています。誤検出レコードとは、人為的に作成された住所のことです。DPV クエリでマッチしなかった場合は、DPV データベース内の誤検出テーブルに対するクエリが実行されます。このテーブルにマッチする場合、DPV の処理は停止します。

USPS ライセンスでは、米国外に DPV データを輸出することも禁じています。

オプション。ただし、CASS 認定™の処理には必須。米国住所のみに対応

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)

eLOT® データベース

Enhanced Line of Travel ( eLOT) データベースは、Enhanced Carrier Route の郵送が実際の配達順序にできる限り近くなることを保証する米国住所データベースです。eLOT データベースは、一部の種類の郵便料金割引を受けるために必須です。

eLOT データベースに対する毎月の更新情報は、米国郵便データベースと同じメディアで提供されます郵便データベースの最新版に掲載されていないことが必要です。

同一月の米国郵便データベースと eLOT データベースをインストールする必要があります (つまり、9 月の eLOT データは、9 月の米国郵便データベースで処理しなければなりません)。米国郵便データベースと eLOT データベースが同一月のものでない場合、eLOT 番号を割り当てられない ZIP + 4® Code が存在する恐れがあります。eLOT コードを割り当てるには、住所の ZIP Code™、ZIP + 4 Code、配達ルート コード、および配達ポイントが提供される必要があります。

オプション。米国住所のみに対応

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)

EWS データベース

Early Warning System (EWS) データベースは、米国郵便データベースの郵便データの更新遅れに起因する住所検証の誤りを防ぎます郵便データベースの最新版に掲載されていないことが必要です。

EWS データベースは、ZIP Code™、ストリート名、接頭および接尾方向指示、接尾語という一部の住所情報のみで構成されています。住所が米国郵便データベースの最新版には存在しない場合に限り、住所レコードに EWS を適用できます郵便データベースの最新版に掲載されていないことが必要です。

USPS® は、EWS ファイルを週に 1 回 (木曜日) 更新します。USPS® Web サイト ribbs.usps.gov から EWS ファイルをダウンロードできます。

オプション。米国住所のみに対応

USPS® Web サイトから無償でダウンロード可能

LACSLink® データベース

LACSLink データベースを使って、地方配送路の住所のストリート名に沿った住所への変更、PO Box 番号の再割り当て、またはストリート名に沿った住所の変更に伴って変更された住所を訂正できます。

USPS ライセンスでは、LACSLink データを、住所または住所一覧の作成に使用することを禁じています。住所一覧の作成を防止するために、LACSLink データベースには「誤検出レコード」が含まれています。誤検出レコードとは、人為的に作成された住所のことです。LACSLink クエリでマッチしなかった場合は、LACSLink データベース内の誤検出テーブルに対するクエリが実行されます。このテーブルにマッチすると、LACSLink 処理は停止します。

USPS ライセンスでは、米国外に LACSLink データベースを輸出することも禁じています。

オプション。ただし、CASS 認定™の処理には必須。米国住所のみに対応

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)

RDI™ データベース

Residential Delivery Indicator (RDI™) データベースには、郵送物に対する最良の配送料を調べることができるデータが含まれます。

RDI は、RDI データがハッシュ テーブルとして提供される点で、DPV に似ています。しかし、住所全体ではなく 9 桁および 11 桁の ZIP Code™ に対してのみ標準ハッシュ アルゴリズムが決定されるため、RDI は DPV よりもはるかにシンプルな処理です。

オプション。米国住所のみに対応

USPS® から直接ライセンス

SuiteLink™ データベース

SuiteLink は、補助的な住所情報の妥当性が確認できなかった米国の企業住所に対し、その補助的な住所情報を修正します。SuiteLink 処理が有効な場合、ValidateAddress は FirmName フィールドの値を既知の会社名のデータベースに照合します。その後、ValidateAddress は正しい補助的な住所情報を提供します。

オプション。米国住所のみに対応

Pitney Bowes サブスクリプション (月 1 回更新)