データをサービスに渡す方法

以下の図に、API を介してデータをサービスに渡す方法を示します。

メッセージ

Message コンポーネントを使って、入力データを Spectrum™ Technology Platform サービスに送信し、出力データをサービスから受信します。

また、Message コンポーネントを使うと、サービスのデフォルトの処理オプションよりも優先することもできます。 サービスのデフォルトのオプションは Management Console で設定されます。 例えば、ValidateAddress サービスは、出力をすべて大文字で生成するか小文字と大文字の混在するスタイルで生成できます。 ほとんどの場合は、すべて大文字で出力を生成します。 ただし、アプリケーションによっては小文字と大文字が混在する出力が必要とされることがあります。 この場合、ValidateAddress サービスに対しては大文字と小文字の区別に関するデフォルトを大文字のみに設定し、その単一のアプリケーションに対しては API を使用して大文字と小文字の区別に関するデフォルトよりも優先します。 指定されているデフォルトに応じて要求を処理する必要がある場合、要求に入力オプションを指定する必要はありません。

Message のプロパティには、コンテキスト プロパティ (アカウント ID、アカウント パスワード、サービス名、サービス メソッド)、オプション プロパティ (サービス固有の実行時オプション)、エラー プロパティ (エラー クラス、エラー メッセージ、エラー スタックトレース) などがあります。

DataTable

DataTable コンポーネントには、入出力データのレコードが格納されます。 このクラスに関連付けられたメソッドを使って、出力用の列名を定義しレコードをデータセットに追加します。 Reset メソッドと Next メソッドは、サーバーからの応答で返された結果に対して反復処理を実行するために使用します。

DataRow

DataRow には、スキーマ情報と一連のデータ行が格納されます。 個々のレコードは、データ行に収められます。 各出力のデータ行には、レコードレベル判定情報、フィールドレベル データ、およびフィールドレベル判定情報があります。

レコードレベル判定情報は、レコードの処理を定義します。 レコードレベル判定情報には、要求のステータス (成功、失敗、またはエラー) や、出力レコードの精度に関する確信度などが含まれます。

フィールドレベル データには、検証、正規化、または拡張されたレコードが含まれます。

フィールドレベル判定情報には、特定のフィールドに関する追加のデータが含まれます。 例えば、USPS の分類法に従う私設私書箱タイプは、フィールドレベル判定情報です。

サーバー

Server コンポーネントは、Spectrum™ Technology Platform サーバーを表します。 Server コンポーネントを使うと、サーバー上の特定のサービスに接続し、アクセスし、接続を切断することができます。

サービス

Service コンポーネントは、送信するメッセージの処理 (入力メッセージの送信と応答メッセージの返却) に使用します。 Service コンポーネントの唯一のメソッドは、Process メッセージです。